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美と健康の心理カウンセラーに向いている人の特徴4つ
美容業界や健康産業で働くカウンセラーには、次の4つの資質が求められます。
1.誠実で視野が広い
2.向上心があり自ら勉強できる
3.人と話すのが苦にならない
4.心が穏やかで粘り強い
それぞれ詳しく解説します。
1.誠実で視野が広い
心理カウンセラーは人の悩みを聞き、不安を取り除くのを助ける仕事です。相手から信頼されないと、デリケートな悩みは聞き出せません。心理カウンセラーには相談相手にふさわしい誠実さ、悩みを受け止めるのにふさわしい包容力が求められます。
悩みは一人ひとりで異なり、解決方法はひとつだけではありません。ひとつの悩みにはさまざまな解決方法があり、カウンセラーがいくつもの選択肢を提案し、本人が希望するやり方で問題を解決していきます。
相談者に対して適切なアドバイスをするためにも、心理カウンセラーには幅広い知識や教養が必要です。また、フラットな立場で解決法を示すために広い視野も求められます。
2.向上心があり自ら勉強できる
心理学やカウンセリング技術は、日進月歩で研究が進んでいる分野です。心理カウンセラーになる前はもちろん、一人前になったあとも常に学び続ける姿勢が求められます。
人の悩みは多種多様で、時代によって変化します。新しい問題に対応するためにも、知識のアップデートが欠かせないのです。学ぶモチベーションを維持するには、「相談者の役に立ちたい」との熱意や向上心を持ち続ける必要があります。
3.人と話すのが苦にならない
心理カウンセラーは、人と話すのが仕事です。デリケートな悩みを聞き出し、適切なアドバイスで相手を前向きな気持ちに導くには、円滑なコミュニケーションが欠かせません。心理カウンセラーはコミュニケーションが得意な方、人と話すのが好きな方に向いている仕事だといえます。
他人に話せない悩みを聞き出すには、「話す」と「聞く」をバランス良く使い分ける会話スキルが必要です。また、心理カウンセラーにはさまざまな年齢や立場の人と良好な関係を築ける、対人スキルも求められます。
逆に、コミュニケーション能力が十分でも、自分のことを語りたい方に心理カウンセラーは向きません。心理カウンセラーの仕事は、相手から話を聞き出すのがメインであるためです。ただ、話を聞くだけで悩みが解決することもあるため、傾聴力も重要とされます。
4.心が穏やかで粘り強い
人の悩みを聞き出すのは時間がかかり、ときには思うようにならずイライラしがちですが、心理カウンセラーに焦りは禁物です。感情的な言葉や無理やりな誘導では相手が心を閉ざしてしまうため、根気よく悩みを聞き出す粘り強さや安定した精神が求められます。
相談者に感情移入しすぎないよう自分の感情を律し、適切な距離を保つ自制心も欠かせません。心理カウンセラーは業務として人の悩みを聞くため、立場をわきまえて相談を受けることが大切です。
美と健康のカウンセラーが活躍する場所は多種多様!
現代は「ストレス社会」と称されるように、さまざまな悩みや不安を心に抱える方が増えています。生活や体調面で支障をきたすケースは多く、さまざまなトラブルを解決に導く存在として期待がもたれているのが心理カウンセラーです。
実際に、一般的な医療系の心理カウンセラーの職場は、病院・学校・企業と多岐にわたります。ある程度の経験を積んでから独立し、カウンセリングルームを開く方もいます。
同様に、美と健康に特化した心理カウンセラーも幅広い業界、職種でニーズがあります。美と健康の心理カウンセラーは、心理学の知識や心理療法の手段で相談者が抱える肌・体型・健康などのさまざまな悩みの解決をサポートするのが仕事です。
「美しくなりたい」や「健康に暮らしたい」は、誰もが抱く願いです。一方で、コンプレックの原因にもなりやすいデリケートな問題なので、解決には専門的な知識と技能を有する心理カウンセラーの存在が求められています。
美と健康の心理カウンセラーは、次のように幅広い職場で需要があります。
・美容医療の現場
・エステサロン
・ネイルサロン
・アロマ・リラクゼーションサロン
・化粧品メーカー・コスメ開発
・美容部員・ビューティーアドバイザー
・スポーツジム・フィットネス
・介護・福祉施設
・ホテル・スパ・リゾート施設
心理カウンセラーに求められる能力・スキル
心理カウンセラーに求められる能力やスキルは、次の通りです。
・心理学の知識やカウンセリングの技能
・相手の心に寄り添うコミュニケーションスキル
・相手を肯定し続ける忍耐力
心理カウンセラーに必要な能力・スキルは、経験や学習で習得できます。それぞれを詳しくみていきましょう。
心理学の知識やカウンセリングの技能
心理学の知識・見識や、専門的なカウンセリング技能の習得は必須です。心理カウンセラーは心に関する体系的な知識や応用知識をもとに、必要な支援をするのが仕事です。
相手の心に寄り添うコミュニケーションスキル
相談者が話しやすい環境を作り、悩みを聞き出すためには、コミュニケーションスキルが必要です。相手に親身に寄り添い、傾聴力で相手の心をときほぐすことでカウンセリングが進むため、相づちや質問、話の仕方を工夫しなければなりません。
相談者が自分自身の悩みを認識していないケースもよく見受けられます。心理カウンセラーには悩みの原因を正しく追求する分析力も求められます。さらに、相談者の心に響く言葉で解決を促すためには言語化能力も欠かせません。
相手を肯定し続ける忍耐力
心理カウンセラーは、相談者がどんな人でも、どんな悩みに対しても真摯に向き合い続ける必要があります。悩みをなかなか言い出せない人、会話中に攻撃的になる人もいて、カウンセリングは容易ではありません。
心を開いてもらうためには、長い時間がかかるものです。相手を否定すると心を開いてもらえなくなり、カウンセリングが進まないため、気持ちの余裕と粘り強い忍耐力が求められます。
心理カウンセラーを目指す方法
心理カウンセラーになるために、必須の資格はありません。独学でも「心理カウンセラー」を名乗れます。しかし、専門的な知識がないと信頼は得られず集客は難しいため、まずは心理学の理論とカウンセリング技術をしっかり学ぶ必要があります。
心理カウンセラーになるには、次の2つの方法があります。
・通信講座や民間のスクールで学ぶ
・大学・大学院で心理学を学ぶ
それぞれを詳しく解説します。
通信講座や民間のスクールで学ぶ
心理学を学べる通信講座や民間スクールでは、カリキュラムの修了で専門知識・技術を習得できます。通信講座なら好きな時間に自宅で学べるため、学校に通う必要がありません。仕事をしながらでも学べて、比較的費用が安く済むのも魅力的です。
実習つきで、より実践的にカウンセリング手法を学べる民間スクールもあります。学び方に決まりはないため、専門家の助手になるか、ボランティアとして働きながら学ぶのも選択肢のひとつです。
大学・大学院で心理学を学ぶ
体系的に心理学を基礎から学びたい場合は、心理系の学科がある大学や大学院に入学するのがおすすめです。学位をもつ専門家や研究者が教鞭を執っている学校が多いため、最新の理論や技能を習得できます。
カリキュラムを通して臨床心理士・認定心理士のなどの資格取得が目指せる学校もあるので、ぜひ進路のひとつとして検討してみてください。
まとめ
心理カウンセラーとは、人が抱えている不安や悩みに寄り添い、問題を解決に導く大切な存在です。ストレス社会といわれる現代は心に悩みを抱えている方が多く、心理カウンセラーは美容業界を始め、医療機関・福祉施設・教育機関・サービス業・マーケティングと、幅広い業種でニーズがあります。
「美しくなりたい」「若々しく元気でいたい」などの美と健康に関する悩みは誰にも相談できず、心の中に抱え込んでしまう方は多いものです。ぜひ理論と技術を学んで、誰かの不安や悩みに寄り添える、美と健康の心理カウンセラーを目指してください。