Contents
美容部員の髪型で心がけたいポイント
美容部員は、お客様の肌に直接触れてスキンケアやメイクを施すサービス業です。飲食店・販売員のような一般的な接客業よりも、よりきめ細かな気配りが求められます。
身だしなみも美容部員に求められる気配りのひとつです。髪型を整える際は、次のふたつを意識する必要があります。
・ブランドのコンセプトに合わせる
・清潔感を意識する
それぞれの注意事項について、詳しく解説します。美容部員に求められる身だしなみを理解しておくと、就活にも役立ちます。
ブランドのコンセプトに合わせる
売り場で直接お客様に接する美容部員は、ブランドの顔です。ファッション業界ではブランドイメージを大切にしているため、美容部員は自社に合うイメージのスタイルに整える必要があります。
一般的に、モードを意識したブランドや中高年層をターゲットとするブランドは、美容部員に上品さが求められます。逆に、個性派ブランドや若年層向けのブランドだと、上品さがややお堅いイメージがあると敬遠されるため、自社ブランドのコンセプトやイメージを正しく理解して髪形を選ぶことが大切です。
清潔感を意識する
美容部員はお客様の肌に触れる接客業なので、清潔感も重要です。清潔感に欠けた身だしなみをしていると、お客様から敬遠されてしまいます。
特に、お客様にスキンケアやメイクを施すタッチアップ中に美容部員が何度も自分の髪の毛を触っていると、マイナスな印象をもたらします。また、美しい髪の毛でも、タッチアップ中にお客様の肌に美容部員の髪の毛が触れると不衛生なので、ロングヘアをそのまま放置するのは好ましくありません。
美容部員のすっきりとした清潔感のあるヘアスタイルは肌やメイクを美しく見せ、お客様の関心を引きつけます。美容部員のスタイルによって店舗の売り上げが左右されるともいわれているので、仕事中は髪が邪魔にならないようにすっきりと整える必要があります。
ピンでまとめるか、スプレーやワックスを使うと崩れにくくなるのでおすすめです。接客中はお客様との距離が近くなるため、髪の毛にタバコをはじめとする不快な香りをつけないよう注意してください。
美容部員にふさわしい髪型
一般的に、美容部員には個性的なものや派手な髪型は好ましくないとされます。売り場ではあくまでもお客様が主役だからです。
美容部員が接客に従事する際の髪型やメイクはブランドによって考え方が異なるため、先輩や店側に確認しましょう。就活では事前に店舗に出向いて、ブランドの傾向をリサーチしておくことが大事です。
美容部員におすすめのヘアスタイルは、次の4つです。
・夜会巻き
・ポニーテール
・お団子
・ショートヘア・ボブ
ここからは、それぞれの髪型の整え方を解説します。
夜会巻き
夜会巻きは髪の毛全体をまとめて、後頭部でねじって留めた髪型です。デパートやハイブランドの美容部員の定番で、エレガントでキリッとした印象を演出できます。
ほつれ毛がでにくいので、夜会巻きは清潔感を重視のスキンケアブランドで多く取り入れられています。一方でややお堅いイメージを与えるため、カジュアルなイメージのブランドや若年層をターゲットにしたブランドには不向きとされることもあります。
ポニーテール
ポニーテールは後頭部で髪の毛をふんわりと1本にまとめた髪型です。同じまとめ髪でも夜会巻きがややお堅いイメージを与えるのに対して、ポニーテールはやわらかく、華やかなイメージを演出します。
接客中にうつむいても髪の毛が前に落ちてこないため、ポニーテールは美容部員の仕事と相性が良い髪型です。髪の毛をまとめる位置を変えたりあえて少し乱したりしてアレンジすると、個性も出せます。
ポニーテールは夜会巻よりも若く明るいイメージを与える髪型なので、メイクアップコスメや若者向けのブランドで多く取り入れられています。
お団子
お団子は髪の毛を後頭部でくくり、ねじって丸い形に整えた髪型です。髪の毛先までまとめられて落ちにくく、動きやすいのが特徴で、幅広いブランドや美容院で取り入れられています。
お団子ヘアは、髪のまとめ方で与える印象が異なります。きっちりとまとめるとキリっとした印象になり、遊び心を出してゆるめにまとめれば、こなれた印象を演出できます。一般的に、スキンケアブランドはきっちり派、メイクブランドはゆるめ派が多い傾向があります。
ショートヘア・ボブ
毎朝のスタイリングが大変ならショートヘアやボブにする選択肢があります。美容部員の髪形はすっきりまとめるのが原則ですが、接客でお客様にメイクする際に邪魔にならないスタイルであれば、まとめ髪でなくても問題ないとされています。
しかし、髪の毛をまとめないぶん毛先の荒れが目立つ髪型です。髪の毛が伸び始めるとヘアスタイルが崩れやすいので、ロングヘア以上にヘアケア・スタイリングに気を付ける必要があります。
美容部員の前髪はどんなスタイルがおすすめ?
前髪は正面からお客様をお迎えしたときに一番先に目に入るため、第一印象を左右します。美容部員の場合は特に接客距離が近いため、前髪はすっきりと整えて目元を出し、顔を覚えてもらうことが大切です。毛先を眉毛が見える位置で整えると表情が良く出て、お客様へのアピールがしやすくなります。
前髪を長めにしたい場合は、左右一方に流す斜め流しにするときっちりとした印象を与えられます。後れ毛処理をし、ピンは見えにくい場所にピンを打ちましょう。
前髪が邪魔にならないように整髪料を使ってオールバックにするのもおすすめです。ヘアスプレーを使うとかっちり固まり、ヘアワックスならふんわりと仕上がります。
美容部員の髪色にルールはある?
一般的に、美容部員に多いのは黒髪です。
お客様に与える印象への配慮や自社のイメージを守るために髪色規定を設けているブランドもあり、考え方はさまざまです。就活の際は髪色規定があるかリサーチして、就業後のミスマッチを防ぎましょう。
ここからは、スキンケアブランドとメイクブランドに分けて髪色の考え方を解説します。
スキンケアブランドの場合
スキンケアブランドの美容部員は、黒髪が多い傾向があります。黒は美しい肌を引きたてる髪色です。また、お客様より派手にしてはいけないとの配慮もあります。
どうしても黒髪が嫌なら、トーンは6以下を目安にして暗めのダークブラウンを選ぶ選択肢もあります。ただし、黒以外の髪色でも良いかは店側の判断次第です。カラーリングする前に職場に相談することが大事です。
メイクブランドの場合
メイクブランドではおしゃれさを重視しており、比較的髪色の自由度が高いのが一般的です。店舗で自社のヘアカラーを販売していて、美容部員の髪色に制限を設けていないブランドもあります。
ただし、選ぶ髪色はブランドイメージに合うこと、6~7トーン程度の明るさを目安にするのが原則です。色・トーンをスタッフ間で統一しているブランドもあるので、カラーリング前に職場に確認しましょう。
メイクブランドへの就業を希望している場合は、事前に店舗に出向いて髪色をチェックしておくと安心です。
まとめ
美容部員はブランドの美のお手本となり、お客様を美しくするスキンケア剤やコスメを紹介するのが仕事です。イメージが大切な接客業なのでふさわしい髪型に整えて、良い印象を持ってもらいましょう。美容部員にはエレガントな夜会巻きやすっきりと清潔感のあるポニーテール、お団子ヘアがおすすめです。ショートやボブヘアも接客の邪魔になりにくいため、自分にあうスタイルを選んでください。
なお、美容部員の仕事については下記の記事で詳しく解説しています。もっと知りたい方は、あわせてチェックしてください。